膝の後遺障害と半月板断裂

膝関節痛や膝の可動域障害が後遺障害として残存したにもかかわらず後遺障害の認定がされていない事案の相談が弊社にはよくあります。

そのような事案の中には膝関節MRI画像で明らかに半月板断裂の画像所見があるのに“外傷性の所見は認められず”という内容で認定されていない事案があります。

近年、半月板断裂の画像診断においてはMRIがゴールドスタンダードになっています。

MRIのT2*強調画像が半月板断裂の診断に用いられることが多いです。

半月板は正常ではMRIのT2*強調画像で黒く描出されますが、半月板に損傷があると黒く描出される半月板の中に白く描出される部分が出現します。

このように半月板断裂には、それを評価するのに適した画像所見の条件が存在します。
弊社では、半月板断裂の画像所見があることを医学意見書で指摘して、非該当から12級の認定へと変わった事案なども経験しています。

膝の後遺障害の事案でお困りでしたら、ぜひ弊社へ御相談ください。

白井康裕

このコラムの著者

白井 康裕

【経歴・資格】
・日本専門医機構認定 整形外科専門医
・日本職業災害医学会認定 労災補償指導医
・日本リハビリテーション医学会 認定臨床医
・身体障害者福祉法 指定医
・医学博士
・日本整形外科学会 認定リウマチ医
・日本整形外科学会 認定スポーツ医

2005年 名古屋市立大学医学部卒業。
合同会社ホワイトメディカルコンサルティング 代表社員。
医療鑑定・医療コンサルティング会社である合同会社ホワイトメディカルコンサルティングを運営して弁護士の医学的な業務をサポートしている。

【専門分野】
整形外科領域の画像診断、小児整形外科、下肢関節疾患