整形外科専門医と放射線科専門医の違い

交通事故案件では放射線科専門医が画像鑑定書をしばしば作成します。

確かに放射線科専門医は整形外科領域のMRIやCT画像を読影する枚数は多いです。

しかし、放射線科専門医は実際に患者を診察して交通事故の診療を行うことはありません。

交通事故の患者がどのような症状で困っているか、診療上どのような問題を抱えているのか

日常業務で経験する機会がありません。

一方で整形外科専門医は実際に交通事故の診療の患者を診療し、患者の症状と画像所見との

関連を判断し、どのような画像所見でどのような臨床症状を生じるのかを日常診療で経験する

ことはとても多いです。

実際に意見書作成の際には放射線科専門医の意見と整形外科専門医で見解が異なるケースも

存在します。

交通事故の意見書作成の際は整形外科専門医の方が臨床に即した意見を述べれるものと思われます。

医療案件でお困りなことがありましたら、お気軽に当事務所へご用命ください。

白井康裕

このコラムの著者

白井 康裕

このコラムの著者

白井 康裕

【経歴】
平成17年 名古屋市立大学医学部卒業
その後、クリニック・中小病院から高度医療機関・大学病院まで様々な病院で勤務や研究に従事し、多数の資格を保有。
現在も複数の医療機関にて非常勤の整形外科専門医として勤務している。
【専門分野】
整形外科領域の画像診断、小児整形外科、下肢関節疾患